
個人事業主や小規模法人の社長が加入できる「小規模企業共済」。
節税しながら退職金をつくれる最強制度と言われていますが、
「何年続けると得なの?」
「いくら節税できるの?」
と疑問に思う人は多いはず。
本記事では、専門的な内容を 誰でもわかるレベルで徹底的に解説 します。
さらに、
✔ 掛金 × 年数別の「お得度マトリックス」
✔ 節税効果
✔ 元本割れリスクが消える年数
まで 全部まとめて可視化 しました。
■ 小規模企業共済の節税ポイントは“ここ”
結論から言うと、節税になる理由はたったひとつ。
👉 掛金が全額「所得控除」になるから
つまり、毎月積み立てる金額(7,000~70,000円まで)が
そのまま 所得から控除(マイナス)される=税金が減る 仕組みです。
▼ 節税できる税金はこの2つ
| 税金の種類 | 節税効果 |
|---|---|
| 所得税 | 課税所得が減るためそのままダウン |
| 住民税 | 同じく課税所得が減るためダウン |
どちらも減るため、節税パワーが非常に大きい。
■ 何年続けるとお得?結論は「15年以上」
小規模企業共済は、加入年数によって
解約時に戻ってくる金額(解約手当金)が大きく変わる のが特徴。
以下が総評です。
| 加入年数 | お得度 |
|---|---|
| 1~10年 | かなり損。元本割れしやすい |
| 10~15年未満 | 微妙。節税は効くが増え幅は小さい |
| 15年以上 | お得ゾーン。元本超えしやすい |
| 20年以上 | 最強ゾーン。利回りが大きく伸びる |
■ 実際いくら“お得”なの?(毎月1万円・税率20%)
▼ 19年続けた場合
- 拠出:228万円
- 節税:45.6万円
- 増加:22万円
→ 合計 約68万円お得
▼ 30年続けた場合
- 拠出:360万円
- 節税:72万円
- 増加:60万円
→ 合計 約132万円お得
■ 掛金MAX(月7万円)で入ったらどうなる?
節税パワーが爆発します。
▼ 19年
- 拠出:1,596万円
- 節税:319万円
- 増加:154万円
→ 合計 約473万円のプラス
▼ 30年
- 拠出:2,520万円
- 節税:504万円
- 増加:580万円
→ 合計 約1,084万円のプラス
■【保存版】掛金 × 年数 マトリックス(節税+増加額)
※税率20%、退職扱い(共済金A)で受け取る前提
※増加額は平均値ベースのシミュレーション
※数字は「お得額(節税+運用増)」の総額
▼ 掛金 月1万円の場合
| 年数 | 節税 | 増加額(共済金) | 合計お得額 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 24万円 | 0〜数万円 | 約25万円 |
| 15年 | 36万円 | 10〜15万円 | 約50万円 |
| 19年 | 45.6万円 | 約22万円 | 約68万円 |
| 25年 | 60万円 | 約40万円 | 約100万円 |
| 30年 | 72万円 | 約60万円 | 約132万円 |
▼ 掛金 MAX(月7万円)の場合
| 年数 | 節税 | 増加額(共済金) | 合計お得額 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 168万円 | 0〜数十万円 | 200万円前後 |
| 15年 | 252万円 | 約100万円 | 350万円前後 |
| 19年 | 319万円 | 約154万円 | 約473万円 |
| 25年 | 420万円 | 約300万円 | 約720万円 |
| 30年 | 504万円 | 約580万円 | 約1,084万円 |
■ 小規模企業共済はどんな人に向いている?
✔ 長く事業を続ける個人事業主
✔ 役員報酬を得ている社長
✔ 大きく節税しながら退職金を作りたい人
✔ iDeCoより控除枠が欲しい人
(iDeCo上限が低い職種でもOK)
■ どんな人には向かない?
✖ 数年で廃業するかも
✖ 途中解約の可能性が高い
(元本割れする)
✖ 月1万でも支払いが不安定
■ まとめ:小規模企業共済は「長く続けるほど圧倒的に得する制度」
- 掛金は全額所得控除
- 所得税+住民税が大きく減る
- 退職扱いなら元本を大きく上回る
- 15年~20年が“お得ゾーン”
- MAX積立なら節税だけで300万~700万円の効果
加入するなら、
「無理のない掛金で長期前提」
これが一番失敗しない入り方です。


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