【保存版】栃餅(とちもち)の作り方|栃の実の下処理・アク抜き・餅つきまで完全ガイド

雑記記事

栃の実(トチノキの種=Aesculus turbinata)は強い渋み・苦味(サポニン等)をもつため、そのままでは食べられません。灰汁(木灰やアルカリ)と長時間の流水などで徹底的にアクを抜くのが要点です。本記事は、参考動画「【十一月】栃餅づくり 栃の実収穫・皮むき・アク抜きーお餅になるまで」に沿って、一般的な伝統工程を安全第一で解説します。YouTube

安全メモ:トチは十分なアク抜きが必須。古来から木灰やアルカリで解毒し、長い時間の浸漬・流水で渋みを抜きます(縄文期からの知見も)。Tokyo Naturalist+2The Asia-Pacific Journal+2


ざっくり工程(所要の目安)

  1. 収穫→選別→(虫止めの)水浸け2–3日→天日乾燥 約1か月(保存性UP)sansaiya.com
  2. 熱湯に一晩→殻・渋皮むき(皮が緩む)sansaiya.com
  3. 流水または頻繁な水替えで1–2週間アク抜き(泡・渋が出る)〖Organic Recipe|オーガニックレシピ〗
  4. 木灰(アルカリ)浸け 1–3日+温度管理→苦味成分を分解(重曹代替例もあり)〖Organic Recipe|オーガニックレシピ〗+2LOVEGREEN(ラブグリーン)+2
  5. よく洗う→蒸す/炊く餅米と合わせて搗く成形(栃餅)shizenjin.net

必要な道具

  • 大鍋・ボウル・ザル(大量の水を扱えるサイズ)
  • 殻割り道具(堅果用カッター・金槌+当て木等)
  • 木灰(入手困難なら食品用重曹で代替可:ただし伝統手順とは異なる/材質注意)〖Organic Recipe|オーガニックレシピ〗+1
  • こし布・ゴム手袋
  • 蒸し器/大型鍋(蒸し)
  • 臼と杵(または餅つき機)

手順(詳細)

1. 収穫・下準備

  • 落果を拾い集め、ゴミ・虫食いを除く。
  • 2–3日水に浸けて虫止め→よく乾かし1か月ほど天日干し(保存性UP)。乾いた実は殻割りしやすくなる。sansaiya.com

2. 予備加熱で殻・渋皮を外しやすく

  • 沸騰直前の湯に入れて一晩置く。翌日、外殻(硬い皮)と渋皮をむく。半割りにしておくと後工程がスムーズ。sansaiya.com

3. 長期のアク抜き(流水・頻繁な水替え)

4. アルカリ処理(木灰/重曹)

  • いったん熱湯をかけて1時間以上置き、ザルに上げる。容器に実と同量~2倍の木灰を混ぜ、熱湯を注いで全体を攪拌1–3日浸ける。温度が下がらないよう保温できる箱が理想。〖Organic Recipe|オーガニックレシピ〗
  • 代替:重曹の飽和ぬるま湯2日浸ける方法もある(鍋の材質変質に注意)。伝統の木灰と比べ風味はやや異なる東京でとって食べる生活
  • 化学的背景:木灰のアルカリが苦味成分(エスシン等)を加水分解し弱い成分へ変換。温度・灰の質・時間が味を左右。LOVEGREEN(ラブグリーン)

5. 徹底的に洗う

6. 加熱→餅に仕立てる

  • アク抜き後の実を蒸す/煮る(やわらかく)。
  • 餅米を別途蒸し栃の実と合わせて搗く(比率は地域差あり:栃を香りづけに少量~主役寄りまで)。丸めて成形し、仕上げにきな粉・餡・砂糖醤油・塩茶漬け等で食す。shizenjin.net+1

失敗しやすいポイントと対策


よくある質問(FAQ)

Q. どのくらいの期間が必要?
A. 収穫~乾燥で約1か月、流水で1–2週間、灰汁浸け1–3日が目安。地域・水温・灰質で変動します。sansaiya.com+1

Q. 灰の代わりに重曹でもOK?
A. 可。ただし鍋材質の変質に注意し、十分なすすぎ必須。伝統風味との差は出やすいです。東京でとって食べる生活

Q. 生食は?
A. 厳禁。強い苦味・渋みがあり、徹底したアク抜きが食用の大前提です。The Asia-Pacific Journal

Q. 文化的背景は?
A. 日本では縄文時代から集団で加工され、山村の貴重なデンプン源。現代も各地で郷土菓子「栃餅」として継承。Tokyo Naturalist+1


参考・出典(動画&一次・解説資料)

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