急な大雪でも慌てない!タイヤチェーン5種類を比較|初心者におすすめはどれ?

雑記記事

この記事のざっくり結論

先に結論だけ書いておくと、

  • 雪が年に数回レベルの地域(首都圏など)で、「普段はノーマルタイヤ」な人
    • 高品質な布チェーン(AutoSock/ISSEなど)がおすすめ
  • スキー・雪山によく行く、もしくは雪国に住んでいる人
    • スタッドレスタイヤが大前提 + 金属 or 樹脂チェーンを「最終兵器」として車に積む
  • 結束バンドタイプは「ブログのネタにはなるけど、常用装備としては非推奨」
    • → 緊急脱出用の“お守り”くらいの位置づけ

理由を順番に見ていきます。


雪道での停止距離イメージ

JAFやメーカーのテストをいくつかまとめると、だいたいこんな傾向です(40km/hからブレーキ、圧雪路・氷盤路での比較)。プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES+3glassD+3イエローハット+3

氷盤路(ツルツル路面)

短い ←
金属チェーン ≒ 非金属チェーン > 高品質な布チェーン > スタッドレスタイヤ >≫ ノーマルタイヤ
→ 長い

例:氷盤路40km/hからのテストでは、
スタッドレスの制動距離が約78.5m、非金属チェーン装着で約59mとチェーンの方がしっかり止まれているデータがあります。イエローハット

圧雪路(踏み固められた雪)

短い ←
スタッドレス ≧ 布チェーン ≧ 非金属チェーン > ノーマルタイヤ+チェーン > ノーマルタイヤ
→ 長い

別のテストでは、圧雪路40km/hで

  • スタッドレスのみ:17.3m
  • ノーマル+布チェーン(オートソック):20.1m
  • ノーマル+非金属チェーン:28.4m
  • ノーマルのみ:29.9m
    という結果も出ています。glassD+1

結論:氷の路面では金属・樹脂チェーンが最強クラス、圧雪ではスタッドレスがかなり強い。ただし布チェーンもかなり健闘。


1. 金属チェーン

特徴

  • 鎖タイプ(はしご型・亀甲型)で氷に噛みつく力が非常に強い
  • チェーン規制区間も当然OK
  • その代わり

装着しやすさ

  • 評価:★★☆☆☆(慣れないと大変)
  • タイヤの裏側にチェーンを回して…と、初めてだと雪の中でかなり辛い作業
  • 「ジャッキアップ不要タイプ」でも、手がかじかむ夜間の装着はハードモード
    事前に自宅の駐車場で1回練習必須レベル

ブレーキ性能(停止距離)

  • 氷盤路のテストでは、チェーン装着が最も短い距離で停止という結果。JAF(日本自動車連盟)+1
  • 「とにかく止まりたい」「急坂のアイスバーンを想定している」なら、今でも決定力はNo.1クラス

値段の目安

向いている人

  • 山間部・スキー場によく行く
  • “最悪の路面”に備えておきたい
  • 装着に手間がかかってもOKな人

2. スパイク付きプラスチック(樹脂)チェーン

特徴

  • TPUやウレタンなどの樹脂+金属スパイクで構成されるタイプ
  • 静かで振動が少なく、乗り心地がいい価格.com+2SHOP.AUTOBACS.COM+2
  • 金属よりサビにくく、ホイールも傷つきにくい

装着しやすさ

  • 評価:★★★☆☆〜★★★★☆
  • 多くが「外側からカチッとはめていく」構造で、金属チェーンよりかなり楽
  • それでも雪の中で初めてだとモタつくので、やっぱり1回は練習したい

ブレーキ性能(停止距離)

  • 氷盤路40km/hのテストでは、
    スタッドレス約78.5mに対し、非金属チェーン約59mで停止と、明確に差が出ています。イエローハット+1
  • 金属チェーンほどではないにせよ、凍結路でもかなり強力

値段の目安

向いている人

  • 雪山に行く頻度が高い
  • 金属ほどゴツゴツした乗り味はイヤ
  • ある程度の予算をかけて「楽に付けられるチェーン」が欲しい

3. 布タイプ(スノーソックス)

特徴

  • タイヤ全体を覆う布カバータイプ
  • AutoSockやISSEなどが有名で、欧州規格EN16662-1に準拠したものもあり、海外では“チェーン扱い”されるケースも多いAutoSock JP+1
  • 軽い・コンパクト・静かで、積みっぱなしでも邪魔にならない

JAFの動画(2y7uWDWMSE4)でも、布チェーンは「装着したことのない人でも5分程度で付けられる」&凍結路でしっかり効果ありと紹介されています。YouTube+1

装着しやすさ

  • 評価:★★★★★(今回の中でダントツ)
  • 手順はざっくり
    1. タイヤ上半分にかぶせる
    2. 車を少し動かす
    3. 残り半分をかぶせて終了
  • メーカーの実験では片側2輪で4分程度という例もあり、動画でも同じくらいの時間感覚です。イッセ・スノーソックス+1

ブレーキ性能(停止距離)

  • 圧雪路40km/hのテストでは、
    • スタッドレス:17.3m
    • ノーマル+布チェーン(オートソック):20.1m
    • ノーマル+非金属チェーン:28.4m
      というデータがあり、布チェーンは非金属チェーンより短く止まれているケースも。glassD+2glassD+2
  • メーカーや第三者機関のテストでは、金属チェーンと同等〜やや優れる制動距離を出している例もあります。イッセ・スノーソックス+1

耐久性・注意点

  • 乾いたアスファルトを走ると一気に摩耗するので、
    「**雪・氷の区間だけ使う」**のが大前提AutoSock JP
  • 雪道を正しく使った場合は、数百kmレベルのテストでも問題なかったという報告もあり、
    意外と**“ちゃんとした品を正しい使い方で使えば”長持ち**します。AutoSock JP

値段の目安

  • AutoSock/ISSEなど有名ブランド:1〜1.6万円前後(2輪分)価格.com+2価格.com+2
  • 激安布チェーン:2,000〜5,000円程度
    • F_Ul76VH0RIの動画では、2,000円クラスの激安布チェーンとブランド品をスケートリンクで比較していて、
      「効き目はありつつも、耐久性や安心感はやはりブランド品の方が上」という印象でした。YouTube+1

向いている人

  • 雪国ではないけど、たまに雪が降る地域の人
  • 布チェーンを“非常用”として常に積んでおきたい人
  • 「夜に急に雪が降ってきた」状況で、サクッと付けて帰りたい人

4. スタッドレスタイヤ

「チェーンではないけど、冬の基本装備」として外せないので比較に入れます。

特徴

  • 特殊なゴムと細かいサイプ(溝)で、雪・氷路面に特化したタイヤ
  • 雪国や、毎週のようにスキー・スノボに行く人ならほぼ必須装備

装着しやすさ

  • 評価:★★★★☆(一度履き替えれば“装着作業はゼロ”)
  • シーズン前後にホイールごと履き替えるのが一般的
  • 交換工賃は、4本で3,300円〜程度が目安。くらしのマーケット+1

ブレーキ性能(停止距離)

値段の目安

  • タイヤ1本あたり5,000〜40,000円程度と幅広いですが、4本セットだと2万〜10万円超まで車種・サイズで大きく変わります。Meetsmore+1

向いている人

  • 雪国在住
  • 毎年のように冬の山道・高速を走る
  • 「チェーン付けるくらいなら、最初からスタッドレスで走りたい」派

5. 結束バンドタイプ(タイラップ・ベルト式)

特徴

  • タイヤに大型のナイロンバンドや樹脂ベルトを巻き付けるタイプ
  • 「ジャッキアップ不要」「とにかく安い」「軽くて小さい」といった売り文句が多いモノタロウ+2マイベスト+2

装着しやすさ

  • 評価:★★★★☆(付けるだけなら簡単)
  • タイヤをまたいでバンドを通し、ラチェットやバックルで締めるだけ
  • 手順自体は簡単ですが、「何本も巻く」「雪の中で手袋必須」なので、実際やるとそこそこ大変

ブレーキ性能・安全性

ここが一番の問題ポイントです。

値段の目安

向いている人&注意点

  • 本当に緊急脱出用のお守りとしてならアリ
    • 例:スタックしてしまったときに、とりあえず動けるようにする
  • ただし、
    • 長距離走行
    • 高速道路
    • チェーン規制区間の正式な装備
      としては基本的にNGと考えた方が安全です。

「常用装備としてのおすすめ度」はかなり低いというのが正直なところです。


5種類をまとめて比較(ざっくり)

※★は多いほど良い/楽、値段は「安い★〜高い★★★」のイメージ

種類装着しやすさ氷路面での止まりやすさ圧雪路での止まりやすさ値段感
金属チェーン★★☆☆☆★★★★★★★★★☆★★☆☆☆(〜中)
樹脂チェーン★★★★☆★★★★☆★★★★☆★★★☆☆(中〜高)
布チェーン★★★★★★★★★☆★★★★☆〜★★★★★★★☆☆☆(中)
スタッドレス(交換後は)★★★★★★★★☆☆★★★★★★★★★☆(高)
結束バンド型★★★★☆★★☆☆☆(実質“応急用”)★★☆☆☆★☆☆☆☆(安い)

※テスト結果・各社資料をベースにした「目安」です。実際の性能は車種・製品・使い方で大きく変わります。Honda車のよろず相談所+2JAF(日本自動車連盟)+2


シチュエーション別「総合おすすめ」

① 首都圏など、たまに雪が降るだけの地域

  • 普段はノーマルタイヤ
  • 年に1〜2回、ドカっと積もる
  • スキー場にはあまり行かない

おすすめ構成

  • メイン:ノーマルタイヤ
  • 非常用:高品質な布チェーン(AutoSock/ISSEなど)をトランクに常備

理由:

  • 付けるのがとにかく簡単(JAF動画でも「初めてでも5分程度」と紹介)。YouTube+1
  • 圧雪路での制動距離はスタッドレスに迫るテスト結果もあり、
    「年に数回レベルの雪なら十分実用的」glassD+2イッセ・スノーソックス+2
  • 金属チェーンと違って積みっぱなしでも邪魔にならない

② スキー・雪山によく行くけど、街は雪が少ない

  • 冬は毎シーズン、何度も山道や高速の雪道を走る

おすすめ構成

  • メイン:スタッドレスタイヤ
  • 保険:金属チェーン or 樹脂チェーン

理由:

  • 雪道を長距離・長時間走るなら、やはりスタッドレスが基本装備JAF(日本自動車連盟)+1
  • 「大雪+凍結+急坂」みたいな最悪コンディションでは、
    金属or樹脂チェーンが“最後の砦”として安心

③ 雪国在住

  • 冬の間は常に雪・凍結のリスクがある

おすすめ構成

  • メイン:スタッドレス一択
  • 本当にヤバいときのために金属チェーンを1セット積んでおく

布チェーンは、

  • 都市部在住で「たまに雪国に遊びに行く」
  • スタッドレスまでは用意しないけど、規制対応の滑り止めが欲しい

といった使い方がハマりやすいです。

④ 結束バンド型はどうする?

ブログ的には面白い装備ですが(笑)、

…という立ち位置で紹介するのが現実的だと思います。


参考にした動画(記事内で紹介すると映える)

ブログ内で「参考動画」としてリンクを貼ると読者にも親切です。

  • JAF公式:布製チェーン紹介動画(2y7uWDWMSE4)
    → 「装着したことのない人でも5分で付けられる」「凍結路でどれだけ止まれるか」を見せてくれる内容。YouTube+1
  • 激安布チェーン vs ブランド布チェーン比較(F_Ul76VH0RI)
    → 2,000円台の激安品と、メーカー品をリンク上で比較。
    「安物でも効き目はあるが、耐久性や安心感はやっぱりブランド品」というオチにしやすい。YouTube+1

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