
今回はディスクシステムの後期型(基盤05)の書き込みプロテクを解除する方法について解説します。
プロテクを解除するには2か所の改造が必要です。
1つ目が電源基盤、2つ目がドライブの基盤です。
どちらも大したことはやってはいないのですが、若干面倒なのがこの05タイプの基盤セットです。
型番確認方法
電源基盤左側にある「05」が基盤のばんごうになります。

電源基盤改造方法

ある程度のはんだ技術は必要ですが、中学校でやったことある人なら問題ない程度。
・表面
赤矢印上のジャンパー線を取り外します(カットでもOK)

・裏面
少し見えずらいですが、赤線の箇所の回路をカットします。(2つにまたいでいます)
カットが完了したら、青線のようにジャンーパー線をはんだ付けします。

ディスクドライブ基盤改造

次に、ドライブ側の基盤のプロテクト解除方法。
これは電源基盤より難易度があっています。
必要な道具
※半田こてなどはあること前提です。
1.ユニバーサル基盤
2.スズ入り線
3.集積回路チップソケット
4.集積回路(74LS76と74LS45)※アリエクで購入
MOD基盤制作
※左画像はプリントで作る場合、右画像はユニバーサル基盤で自作する場合に参考にしてください。
画像をヒントに配線をなどを作成してください。

集積回路を載せれば完成
※右画像は集積回路のっていないですが。。。

MOD基盤をドライブ基盤へ接続
1つ上の画像をヒントに、MOD基盤の各線を配線します。


最後に基盤の回路をカット(赤線箇所)します。

これですべての作業が完了しました。
あとは、元に戻してあげれば完成になります。
ディスクの書き出しにはFDSStickが必要ですが、それは別記事でまとめさせていだきます。
最後に

準備に若干の手間がありますが、面白さはありますよねー
あとは、基盤04 とか 対策されている03、02でも記事にしたいんですが、
なかなか手元に集まらないのが現状、、、だれか贈れww
募集!(お願い)
製造番号と基盤の型番を結びつけるデーターを収集したいと考えています。
お持ちのディスシステムの基盤番号と製造番号を教えてください!
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. ファミコン ディスクシステムの「基盤05」とは何ですか?
基盤05は、ファミコン ディスクシステム後期型に多く採用されている基板で、
ディスクの書き換えやコピーを防止する強力なプロテクトが施されています。
そのため、通常の方法では書き換えができません。
Q2. なぜ基盤05はプロテクト解除が必要なのですか?
基盤05では、
- 市販ディスクの再書き込み不可
- RAMアダプタ経由での正常な書き換え不可
といった制限があるため、
自作ディスクの作成やバックアップ用途ではプロテクト解除が必要になります。
Q3. プロテクト解除は違法になりませんか?
所有している本体・ディスクを個人利用目的で改造する場合は、一般的に違法ではありません。
ただし、
- 改造済み機器の販売
- 著作権のあるソフトの配布・販売
は違法になる可能性があります。
あくまで自己責任・個人利用の範囲で行ってください。
Q4. プロテクト解除に必要な工具は何ですか?
最低限、以下が必要です。
- 精密ドライバー
- はんだごて
- はんだ
- 細めの配線(ジャンパー線)
電子工作の経験が少しでもあれば、難易度はそこまで高くありません。
Q5. 電子工作初心者でも作業できますか?
慎重に作業すれば可能です。
ただし、
- パターン剥がれ
- IC破損
のリスクはあります。
不安な場合は、不要な基板で練習してから本番に臨むことをおすすめします。
Q6. プロテクト解除後、元に戻すことはできますか?
はい、可能です。
ジャンパー線や改造箇所を元に戻せば、
ほぼ純正状態に復帰できます。
※ただし、作業ミスによる破損は復旧できない場合があります。
Q7. すべての基盤05で同じ方法が使えますか?
基本的な仕組みは共通ですが、
製造ロットによって部品配置が微妙に異なる場合があります。
必ず実際の基板を確認しながら作業してください。
Q8. プロテクト解除後にできることは?
- ディスクの再書き換え
- 自作ソフトの動作確認
- バックアップ用途での利用
など、ディスクシステムをより自由に使えるようになります。
Q9. 改造に失敗するとどうなりますか?
最悪の場合、
- ディスクが読み込めなくなる
- 電源が入らなくなる
といった症状が出る可能性があります。
必ず自己責任で、慎重に作業してください。
Q10. これからディスクシステムを買うなら基盤05は避けるべき?
改造や書き換え目的なら、
基盤05以外の個体の方が楽なのは事実です。
ただし、基盤05でもプロテクト解除すれば問題なく使えます。


コメント
ディスクシステムって奥が深いですね!
最近のレトロゲームのブームもあり
私も子供時代にしたファミコン探偵倶楽部を
思い出し実機プレイの為にディスクシステムを
後にしました。
つい最近、Switchでまさかの新作でましたね。
本体は後々の事を考えて前期型にしたのですが
開けたら01基盤でした。
ただ、気になるのが
電池BOXの下の基盤ではなく
ドライブ側の基盤に一部青い線で
ジャンパ配線されているのですが
これは何でしょうか?
プロテクト解除は皆さんされますが
逆にプロテクトをかませる事はありますか?
コメントありがとうございます。
switchでもファミコン探偵俱楽部発売されましたね。私も早速買いました!
結論から言いますと、私も全世代のディスクシステムを所有していた時はありましたがそのような変なジャンパ線はみたことないですね。。
(今は初期の1台だけのこしてサヨナラしていますので再度確認することはできないです、、、)
以下の記事にも書いた通りですが、基盤01のものはドライブもNOプロテクトのものが搭載されているはずかと思います。
https://azablog.blog/fds-disk/
※ドライブに乗っているチップの番号を確認してみください。
購入経路が不透明ですので憶測とはなりますが。
1.電源↓基盤は01のものに、別のドライブを載せ替えた可能性(例えば後期型のドライブなど)
2.前オーナ様が趣味で何かしたの改造をしていたか。
3.憶測の憶測となりますが。当時、余っていた在庫の中に01基盤のものがあり任天堂にあり、販売するにはプロテクトを書けないと販売できない状況であった可能性
3については、昔スーパーファミコンのロックマンXでとんでもバグがみつかり、手作業でジャンパ線を付けたて修理したものを販売していたとされています。(実際に出回っているらしいです。一度血眼になって探しましたが見つからず。)
ロックマンXも後期版はそのバグも修繕されていて基盤上からは確認できないんですがね。
内容としては大変面白い状態ではありますので、もう一台01基盤を購入されて比較してみるのも一興かもしれませんね!