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【PlayStation2】PS2をFreeMCBoot(FMCB)化してラズベリーパイでSMB接続する方法【完全手順】

あざらし

以前にFMCB化したPS2が手元にあるんですが。

それを使った面白い改造方法があるので紹介いたします。

ラズベリーパイ上にSMBサーバーを立てて、そこを拠点としラズパイからPS2にゲームデーターを送信。
ゲームデーターを受け取ったPS2はゲームを起動するといった仕様の仕組みになっています。

これはいわば、家のどこにいてもNWにPS2が接続されていればゲームができてしまうということですよね!

1.接続イメージ

あざらし

接続イメージは薄型PS2とラズパイでのイメージになります。

ラズパイとPS2をLANケーブルで接続するだけの簡単な構成図です。
※直結の場合です。

ゲームのISOデーター自体はラズパイに入っていて、FMCB化したPS2からゲームを起動するといった流れらしい

2.必要な機材

あざらし

必要機材は以下

ネットワークアダプタは薄型PS2を利用するのであれば不要です。

LANポートあるので。

 1.ラズベリーパイ 3B Plusモデル


 2.Micro SD 8GB〜16GB


 3.USBメモリ (ゲームデータ保存用)


 4.LANケーブル (CAT5かCAT7)


 5.ネットワークアダプタ(初期型の大きいPS2を使用する場合に限る)


 6.Free Mcboot FMCB 1.966 (OPL導入済みのやつ)

3.設定方法

あざらし

それでは早速設定方法をお知らせします。

やること多いですが、ラズパイ構築したことある人やPS2改造したことある人には難しいことはありません。

3−1.ラズベリーパイ用OS SMB共有仕様のSDカードを作成

 3-1-1.PCにSDカード接続


 3-1-2.SDカードフォーマット

以下の記事を参照していただいて、SDカードをフォーマットしてください。

FAT32に再フォーマット-Raspberry Piで 使うSDカードのフォーマット
Raspberry Piで使う SDカードの適切なフォーマット形式はFATです。この記事で64GB、128GBなどの大容量SDカードをFAT32でフォーマットする方法を説明します。


 3-1-3.psx-pi-smbshareをダウンロード
URL:https://github.com/toolboc/psx-pi-smbshare

ダウンロードしたファイルを好きな場所に解凍しておいてください。


 3-1-4.SD書き込み(balena etcherを使用)
     以下のURLからツールをダウンロードしてください。

     https://www.balena.io/etcher/

あざらし

使い方は超簡単

balena etcherを起動後、「Flash from file」を選択して書き込むファイルを選択する

解凍したファイルがあるフォルダまで遷移して、imgファイルをオープンする

書き込み先のSDカードが選択されていることを確認して、「Flash!」(書き込み)をクリックする

数秒で書き込みが完了するので少し待つ

エラー画面が出る場合がありますがそのまま、無視して完了をします。

これで、ラズベリーパイのOS書き込みは完了です

3−2.ラズベリーパイのセットアップ その1

あざらし

次にラズベリーパイの準備です

ラズベリーパイにSDカードをセットします


ラズベリーパイにHDMIとキーボードをセットした後に電源を接続します


ラズベリーパイが起動します。(初回起動はセットアップ走るので時間がかかります)
起動後にラズパイにログインします。(アカウント:pi パス:raspberry)

ログインに成功したら、次のコマンドを実行します。
※このコマンドはラズパイのIPアドレスを確認するためのコマンドです。

ifconfig


「192.168.2.1」をメモ帳などに控えておきましょう
※自宅のNWに接続してDHCPサーバーからIPを自動払い出しにしている場合はIPが都度変わるかもしれません

3−3.USBメモリー準備

あざらし

ここではISOデータを入れるためのUSBメモリーの準備です。

USBメモリーをPCに接続します


USBメモリー内にCDとDVDという名前のフォルダを作成(全て大文字)


CD ゲームデーターが700MB未満の場合にいれるフォルダ
DVD ゲームデーターが700MB〜4GB未満の場合にいれるフォルダ
※4GB以上のゲームは分割ツールを使用してデーターを分割。保存先はUSBドライブのルート直下にする。

3−4.ラズベリーパイのセットアップ その2

ラズベリーパイにUSBメモリーを接続して、以下のコマンドを実行してラズパイをシャットダウンします。

sudo shutdown -H

3−5.PS2のセットアップ

あざらし

ここではPS2側のセットアップ方法を説明します。

FreeBootFMCBの詳しい使い方についてや、OPLのインストール方法については説明除外としていますのでご注意下さい。

※FMCB使いかた や OPL インストール方法などで検索!検索!!

FMCBをセットしたPS2の電源を入れ、FreeMCBootを起動する


スタートボタンを押し、「Network Config」を選択する

-SMB Server- 項目ので以下の通りになっていることを確認します。

 →「Address」がラズベリーパイで確認したIPアドレスになっていることを確認する
 →「Port」を445に変更する
 →「Share」をShareに変更する
 →「User Password」を共有を許可にしておく

「Settings Saved」をクリックして設定をセーブして完了

3−6.ラズパイとPS2セットアップ

あざらし

FMCBを利用したPS2セッティング方法はここでは除外していますがセットアップ方法はたいして難しくはないのでざっくり説明となります。

 →ラズベリーパイとPS2をLANケーブルで接続
 →ラズベリーパイとPS2を起動(FreeMCBootが起動すること)
 →OPLを起動してゲームの一覧が表示されること

長所と短所

長所

ゲームデーターをSMB上から起動できることはとても便利です。

わざわざHDDに書き込んだりしたものをPS2にセットする必要がないため、同一NWに入れば家のどの環境にいてもゲームが起動できてしまうのです!

短所

ラズベリーパイのシャットダウンがそのままではできないことが短所になります。
電源を抜けば強制的に停止できるのですが、SDカード上のデーターが壊れたりしてしまうので、
できればお勧めはしません。
これらを解消するにはラズベリーパイに電源スイッチをつけてあげる必要があります。

よくある質問(FAQ)

Q1. FreeMCBoot(FMCB)って何ですか?

A.
FreeMCBoot(FMCB)は、PlayStation2を改造チップなしで拡張起動できるようにする仕組みです。
専用のメモリーカードを使うことで、PS2起動時にOPL(Open PS2 Loader)などのツールを起動でき、USB・HDD・ネットワーク(SMB)経由でゲームを読み込めるようになります。

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Q2. ラズベリーパイを使うメリットは何ですか?

A.
ラズベリーパイをSMBサーバーとして使うことで、以下のメリットがあります。

  • HDDをPS2本体に内蔵する必要がない
  • 静音・省電力で24時間稼働可能
  • 複数のPS2から同じゲームデータを共有できる
  • データ管理や追加・削除がPCから簡単

特に「物理ディスクを使いたくない人」には相性が良い構成です。


Q3. USBメモリ起動とSMB接続、どちらが速いですか?

A.
SMB接続のほうが圧倒的に安定・高速です。

  • USB:PS2のUSB1.1仕様のため読み込みが遅い
  • SMB:LAN接続のためロードが安定しやすい

ロード時間や音飛び、ムービーのカクつきが気になる場合は、SMB接続がおすすめです。


Q4. ラズベリーパイの機種はどれがおすすめですか?

A.
以下が目安です。

  • Raspberry Pi 3 / 4 / 5:問題なし(特に4以上がおすすめ)
  • 有線LAN必須(Wi-Fiは非推奨)

ゲームデータの読み込み安定性を考えると、Raspberry Pi 4 + 有線LANが最もバランスが良いです。

おすすめ


Q5. SMBがうまく接続できません。原因は何が考えられますか?

A.
よくある原因は以下です。

  • IPアドレスの設定ミス(PS2とラズパイが同一ネットワークでない)
  • SMBユーザー名・パスワードの誤り
  • 共有フォルダ名のスペルミス
  • ファイアウォール設定
  • SMBのバージョン設定(SMB1/2/3)

特にIPアドレスと共有フォルダ名は、最初に確認してください。


Q6. ゲームの形式(ISOなど)に制限はありますか?

A.
基本的には以下が推奨です。

  • ISO形式(DVD / CD)
  • ファイル名は半角英数字推奨
  • フォルダ構成はOPLのルールに従う

日本語や記号が含まれると、ゲーム一覧に表示されないことがあります。

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Q7. PS2本体の型番による違いはありますか?

A.
大きな違いはありませんが、

  • 薄型・厚型どちらでも使用可能
  • LANポートがない場合は別途ネットワークアダプタが必要

LAN接続できるかどうかが最重要ポイントです。


Q8. データが破損したり、PS2が壊れたりしませんか?

A.
通常の使い方であれば、PS2本体が物理的に壊れるリスクは低いです。
ただし、

  • 不正な電源断
  • 不安定なSMB設定
  • SDカードの品質不良

などがあると、データ破損の可能性はあります。
定期的なバックアップをおすすめします。


Q9. ディスクを使わずに起動するのは違法ですか?

A.
法律や利用規約は国・地域・利用方法によって異なります。
一般的には、

  • 自分が所有しているソフトのバックアップ利用
  • 個人利用の範囲

であれば問題になりにくいとされていますが、最終的な判断は自己責任となります。


Q10. 初心者でもこの構成はできますか?

A.
手順通りに進めれば、初心者でも十分可能です。

  • Linux操作は最低限
  • コマンドもコピー&ペースト中心
  • 失敗してもやり直しがしやすい構成

「改造」というより「ネットワーク設定の延長」に近い感覚です。

あざらし

あざらしです🦭 ゲーム好きが高じて、遊んだゲームや機材の「正直な感想」を残すためにブログを書いています。 Switch・PS・レトロゲーム系が特に好物。 良いところも微妙なところも、実体験ベースで書くのがモットーです。 お気軽にお問い合わせください。

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