PS3へのCFWのインストールにはいろいろ条件があるのですが、いろいろと面倒なことは考えず、次の手順ですべて統一したほうがわかりやすいので説明します。
※FW*未満でないとだめだとかなんだかんだいうのであれば、最新のFW()にアップデートしてからやった方が考え方が楽になります。
作業イメージ
1.対応機種の確認
2.CFWの導入
・OFWのバージョン確認(4.90未満 または 4.90である)
→4.90未満の場合:OFWを4.90にアップデート
→4.90の場合:HFWインストール手順に移動
・HFWのインストール
・CFWのインストール
このガイドでは、新規で導入する方法を詳しく紹介します。以下は、手順を理解しやすくまとめたものです。
注意:CFWバージョンアップの手順ではありません。
必需品
■PS3本体
対応バージョン(ここでは4.91)のPS3本体が必要です。
■USBフラッシュメモリ
CFWやHFWのファームウェアなどを保存するために使用します。最小容量は確認できていないようですが、16GB以上のものが望ましいでしょう。
■PC
ファームウェアのダウンロードやUSBフラッシュメモリのフォーマットなど、一部の作業はPCが必要です。
■インターネット接続
ファームウェアのダウンロードや必要な情報にアクセスするために、安定したインターネット接続が必要です。
■CFWやHFWやOFWのファームウェア
PS3本体に導入するファームウェアが必要です。これはオンラインで入手できる場合があります。特にCFWは、PS3のバージョンに対応するものを選択する必要があります。
・HFW(4.90.1) ダウンロード先
ダウンロードをクリックしてください。
・CFW(4.90) ダウンロード先
[CFW 4.90 Evilnat Cobra 8.4 [CEX]]をダウンロードしてください。
※名前が見切れていますが、カーソルをフォルダ上にもっていくと表示します。
・OFW(4.90) ダウンロード先
[PS3 Firmware 4.90]を選択してダウンロードしてください。
対応機種
PS3にはCFWが導入可能な機種が決まっています。
CFWが導入できない機種には、CFWの劣化版のようなHENが導入できます。
CFW対応本体の条件:
- CFW対応本体の条件:
- CFWは、初期バージョンが3.55以前のPS3本体にのみ対応しているとされています。
- ダウングレード可能な最新バージョン:
- CFWを導入するためには、ダウングレード可能な最新バージョンが必要です。4.90までがダウングレード可能なバージョンであるとされています。
- 型番の制約:
- CFWの導入が可能な本体の型番には制約があり、CECH 2500シリーズのCECH-2510.Bまでが対応しているとされています。これより後の型番にCFWを導入しようとするとブリックする可能性があるとされています。
- 型番の確認:
- 本体の型番は、本体にあるバーコードに記載されているCECH-XXXXXで確認できます。
準備
注意事項:
- ブリックリスク: CFWの導入やダウングレードは、正確な手順と型番の確認が必要です。間違った手順や対応していない型番での操作は、本体を無効化(ブリック)する可能性があります。
- 公式サポート外: CFWの導入は公式の利用規約に違反するため、公式サポートからのサポートを期待することは難しいです。自己責任での操作が必要です。
- 最新情報の確認: フォーラムやコミュニティなどで最新の情報を確認し、CFWの導入手順や対応状況を把握することが重要です。
- 最新のOFWの確認:Playstation3のサポートは既に終了となっていますが、なぜか1年に一度マイナーバージョンアップが入ります。そのため最新版のOFWにアップデートする際はどれに上がるのかをよく確認するひつようがあります。
1.OFWアップデート
※使用するファイル(OFW/HFW/CFW)を間違えないでください。
※USBメモリはPS3フロントにあるUSBポートに刺しますが、この時、向かって右側のポートに刺します。(BDドライブ側のポート)
- Windows PCまたはMacを使用して、FAT32にフォーマットされたUSBドライブに「PS3」という名前のフォルダーを作成します。
そのフォルダーの中に、「UPDATE」という名前で別のフォルダーを作成します。 - アップデートファイルをダウンロードして、ステップ1で作成した「UPDATE」フォルダー内に保存します。
「PS3UPDAT.PUP」という名前を付けてファイルを保存します。 - USBストレージをPS3に挿入し、[設定]>[システムアップデート]>[ストレージメディア経由でアップデート]と進みます。
2.HFWインストール
※使用するファイル(OFW/HFW/CFW)を間違えないでください。
※USBメモリはPS3フロントにあるUSBポートに刺しますが、この時、向かって右側のポートに刺します。(BDドライブ側のポート)
「OFWアップデート」の手順と同様にHFWをインストールしてください。
3.HFW実行
※自身が所持している型からメモリーがNANDタイプかNORタイプかを事前に確認ください。
厚型モデルのPS3
CECHAxx | NAND |
CECHAxx | NAND |
CECHBxx | NAND |
CECHBxx | NAND |
CECHCxx | NAND |
CECHCxx | NAND |
CECHExx | NAND |
CECHGxx | NAND |
CECHHxx | NOR |
CECHJxx | NOR |
CECHKxx | NOR |
CECHLxx | NOR |
CECHMxx | NOR |
CECHPxx | NOR |
CECHQxx | NOR |
薄型モデルのPS3
CECH-20xxA | NOR |
CECH-20xxB | NOR |
CECH-21xxA | NOR |
CECH-21xxB | NOR |
CECH-25xxA | NOR |
CECH-25xxB | NOR |
1.PS3 側のブラウザを開き、以下を実行する
・△ボタンを押してメニューを開く
・[ツール]-[Cookie受信を許可する]にする
・[ツール]-[JavaScript]を[入]にする
2.PS3 側のブラウザで、以下を実行する
・スタートボタンを押し、以下のURLに接続する
“https://ps3addict.github.io/writer/index.html“
3.「Click her to Continue」をクリックする
4.メモリタイプを選択する
ここで、初めに確認しておいたメモリタイプをクリックします。
4.CFWインストール
※「HFW実行」が完了しないとCFWへのアップデートはできませんのでご注意ください。
BANリスク
PlayStation 3(PS3)の改造や不正行為に関するリスクや安全性についてお話しできます。ただし、改造行為は公式の利用規約に違反する可能性があり、公式サポートからのサポートを受けることが難しくなるなど、いくつかのリスクが伴います。
安全とされているもの:
- Evilnat Cobraを使用したCFWでのPSN接続:
- ブラウザの☆カスタムファームウェアツールを開く:
- 利用者は、特定のカスタムファームウェア(CFW)を使用するためのツールを用意する必要があります。これは改造行為を行う前提となります。
- PSNツール:
- ブラウザの☆カスタムファームウェアツール内に「PSNツール」などの項目があり、PSNに接続するためのツールが提供されている可能性があります。
- Syscallを無効にするを行い、PSNに接続:
- ツール内で提供されている機能の一部には、「Syscallを無効にする」といった項目があるかもしれません。これを実行することで、公式のセキュリティ機構であるSyscallを無効にしてPSNに接続することができるとのことです。
- ブラウザの☆カスタムファームウェアツールを開く:
- HFWをインストールし、HENを有効にしないままPSNにアクセス:
- HFWを導入し、HENを有効にせずにPSNにアクセスする方法が一部で報告されていますが、これも完全な安全性は保証されません。
危険な行為:
- Syscallを無効にせずにCFWでPSNに接続:
- Syscallを無効にせずにCFWでPSNに接続すると、公式のセキュリティ機構に違反する可能性があります。これは危険な行為とされています。
- HENを有効にしてPSNに接続:
- HENを有効にしてPSNに接続することは、CFWよりもセキュリティリスクが低いとされていますが、依然として公式のポリシーに違反する可能性があります。
- webmanやmultimanを起動したままPSNに接続:
- これにより、不正なプログラムが動作していると検知され、BANのリスクが高まります。
- FAT32形式でUSBフラッシュメモリをフォーマット
- 注意: ドライブレターを確認し、誤って他のデータを選択しないように注意
トラブルシューティング
- 上手くいかない場合は、別のUSBフラッシュメモリを試してみる
用語集
- XMB (Cross Media Bar):
- ホーム画面を指す言葉。プレイステーションなどで使用され、様々なメニューや機能にアクセスできるユーザーインターフェース。
- YLOD (Yellow Light of Death):
- PS3の故障症状の一つ。電源ランプが一時的に黄色か、赤色に点滅して起動しなくなり、主にCPUの半田クラックが原因とされている。
- RSOD (Red Screen of Death):
- PS3でのエラーにより赤い画面が表示される状態。特にSamsung製のNORチップで発生しやすい。
- Cobra:
- 市販のCFW(カスタムファームウェア)。PS、PS2、PSPなどのゲームを起動可能にする。
- NoBD:
- ブルーレイドライブが故障または取り外されたPS3を指す。
- NoBT:
- ブルートゥース&Wi-Fi基盤が故障または取り外されたPS3を指す。
- Coldboot:
- PS3の最初の画面(ロゴ)の変更。他のハードとは異なり、PS3ではこの概念が存在する。
- LV0, LV1, LV2:
- PS3のセキュリティ関連の階層。LV2はゲームOSで、CFWはこれにパッチを施してバックアップ起動などを実現している。
- 8th SPE:
- PS3のセル・プロセッサのうち、7つが有効なSPE(Synergistic Processing Element)を指す。
- VFLASH:
- 仮想デバイスで、OTHER OS(Linux)の起動で使用される。
- Petitboot:
- OTHER OS(Linux)を起動させるためのブートローダー。
- SELF:
- Signed Executable and Linkable Formatの略。PS3およびPS Vitaの実行ファイルが使用するファイル形式。
- SPRX:
- Signed Playstation Relocatable eXecutableの略。SELFファイルの一種で、ライブラリとして読み込まれる。
- idps:
- 本体固有のID。PKGファイルの署名に使用される。
- act.dat:
- PSN情報などが保存される機器認証ファイル。PKGファイルの署名に必要。
- RAPファイルとRIFファイル:
- DLCのライセンスファイル。PKGファイルの復号化と署名に必要。
- EEPROM:
- システムフラグ、トークン、ハッシュが保存される場所。
- ディスクハッシュキー:
- セーブデータのツールやチートで使用される。
- psid:
- Playstation NetworkのID。
- QA Flag:
- PS3の公式ファームウェアのXMBに存在した隠しメニューを出すためのトリガー。
- XAI:
- XMBからシステムにアクセスし、機能を追加するプラグイン。
- xRegistry.sys:
- PS3のシステムレジストリで、設定を保存するために使用される。
- Syscall (system call):
- OSが提供する機能をアプリケーションが利用する仕組み。PSNでは非公式なsyscallを監視してBANなどを行う。
コメント