ミニ四駆のセッティングにおいて、ローラーの前後位置は直進性能とコーナリング性能に大きな影響を与えます。今回は、ローラーの位置によるマシン性能の違いと、その応用テクニックについて解説します。
ローラー位置が与える影響
ローラーの位置は、シャーシに近いか遠いかで直進性やコーナリング性に以下のような効果をもたらします。
1. ローラーがボディ側に近い場合
- メリット:
- コーナリング性能が向上。
- カーブを素早く曲がることができる。
- デメリット:
- 直進時の安定性が低下。
- 振動やコースの段差に影響されやすい。
2. ローラーがボディ側から遠い場合
- メリット:
- 直進性能が向上。
- 長いストレートで速度を維持しやすい。
- デメリット:
- コーナリング性能が低下。
- カーブで壁に衝突するリスクが増える。
応用テクニック:ジャンプ時のバランス調整
ローラーの位置を調整してコーナリング性能を上げすぎると、坂を上がりきった後のジャンプで空中バランスが崩れやすくなります。この問題を解消するための方法として、以下のセッティングが有効です:
前側ローラーをボディ側に寄せる
- 効果:空中での前方への重心移動を抑え、ジャンプ時の前のめりを防ぐ。
後ろ側ローラーを車体から離す
- 効果:後方に重心が寄り、ジャンプ時のバランスが安定。
このように前後のローラー位置を組み合わせることで、直進性能、コーナリング性能、そして空中バランスを最適化できます。
調整時の注意点
- コースに合わせたバランス調整
- ストレートが多いコースでは直進性を重視。
- カーブが多いコースではコーナリング性を重視。
- 重心位置を意識する
- 車体全体の重心が中央に寄りすぎないように、電池やモーターの位置にも配慮しましょう。
- 試走を繰り返す
- セッティングはコースの形状やコンディションによって効果が異なります。試走を重ねながら微調整することが大切です。
おすすめのアイテム
コーナリング向上アイテム
1.スライドダンパー
スピードが出るようなモーターを使っている場合におすすめ。
コーナ進入時に壁にぶつかる際の衝撃をやわらげ、滑らかにコーナに入ることができるアイテム。
S字クランクなどの、連続コーナーにもおすすめ。
2.スタビライザー
コーナーに入る瞬間はどうしても、若干傾いてしまいます。
傾いた車体をもとに戻すアイテムとなります。
直進性安定アイテム
1.カーボンステー
基本的なアイテムの一つ
ローラーの取り付け位置を自由に変えるので、直進性を安定させたいときに、ローラーを離して取り付けるのに有利!
2.リヤブレーキ
直進性とは若干意味合いが変わりますが。
坂を上がる際にスピードが出すぎていると、坂を上がりきったときにジャンプしてしまいます。
その際のコースアウト(CO)を防ぐために、スピードを若干落とすアイテムです。
スピードを落とす以外にも、このアイテムを使って、直進性をあげる改造もできます!
まとめ
ローラーの位置を調整することで、ミニ四駆の直進性能やコーナリング性能を自在にコントロールすることが可能です。さらに、ジャンプ時のバランスも考慮した応用テクニックを活用することで、コース上でのパフォーマンスを最大化できます。
ぜひ、自分の走らせるコースに合わせたローラー位置を探し出し、マシンの性能を引き出してください!
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