公開日:2026年10月26日
カテゴリー:Nintendo Switch 2/ゲーム機改造・解析/IT技術
Nintendo Switch 2(スイッチ2)の解析が、2026年10月に入って大きく動き始めました!🎮
これまでSwitch 2では、初代Switchのようにゲームデータを自由に吸い出したり、カスタムファームウェア(CFW)を導入したりすることは難しい状況でした。
しかし、2026年10月22日に公開された「ns2jb」という新しい脱獄技術をきっかけに、状況が変化しています。
なんと、わずか数日間で次のような進展が報告されました。
- ✅ Switch 2のソフトウェア脆弱性を利用したコード実行
- ✅ システム内部のファイルへのアクセス
- ✅ ファームウェアに含まれるプログラムの抽出ツール公開
- 🔍 『マリオカート ワールド』などのゲームデータ抽出報告
- 🔍 Homebrew(自作ソフト)の動作実演
- ❌ 完全なゲームイメージの吸い出し・バックアップ起動は未確認
今回は、Switch 2の吸い出し技術が現在どこまで進んでいるのか、初心者にも分かるように解説します!
🎮 そもそも「ゲームの吸い出し」とは?
ゲームの吸い出しとは、ゲームカードやゲーム機の内部に保存されているデータを、別のストレージにコピーして取り出すことです。
初代Nintendo Switchでは、専用ツールを利用してゲームのデータをXCIやNSPといった形式でバックアップする技術が存在します。
しかし、ここで重要なのが、ゲームの一部データを取り出すことと、ゲーム全体をバックアップすることは違うという点です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| RomFS | ゲーム内の画像、音声、モデルなどのデータが含まれる領域 |
| XCI | 初代Switchで使われるゲームカードイメージ形式 |
| NSP | 初代Switchのコンテンツパッケージ形式 |
| Firmware | ゲーム機本体を動かすシステムソフトウェア |
| Homebrew | メーカー公式ではない自作ソフト |
| CFW | システムの動作を変更できるカスタムファームウェア |
| Dump | データを抽出・保存すること |
今回の進展は、主にファイルシステムへのアクセスと、内部プログラムの抽出に関するものです。
まだ初代Switchのように、簡単な操作でゲーム全体をバックアップできる段階ではありません。
🔓 2026年10月22日、Switch 2に「ns2jb」が登場!
今回の進展のきっかけとなったのが、「ns2jb」です。
ns2jbは、開発者pepsipu氏によって公開されたSwitch 2向けのソフトウェア脆弱性実証ツールです。
プログラミングソフト「SmileBASIC 4」を利用し、Switch 2のシステム内部で通常は実行できない処理を行います。
ns2jbの特徴
- 対象として公表されているシステムバージョンは23.0.1
- SmileBASIC 4のバージョン4.4.9を利用
- PCとの接続が必要
- システムモジュール内でのコード実行を実証
- 再起動すると効果が失われる一時的な方式
ただし、ns2jbは初代Switchで使われているAtmosphèreのような完成されたCFWではありません。
また、現時点でカーネル全体の制御を取得できるわけでもありません。
それでも、Switch 2のシステム解析を進めるうえでは重要な技術的進展といえます。
関連プロジェクト:
https://gitlab.com/pepsipu/ns2jb
💾 ファームウェアの吸い出しツールが公開!
2026年10月24日ごろには、kurumuz氏が改良したns2jbに、システムプログラムを抽出する機能が追加されました。
公開されたツールには、次のファイルが存在します。
dump-firmware.cjs
この機能は、Switch 2にインストールされているシステムプログラムの情報を取得し、アクセス可能な実行ファイルなどを保存するものです。
具体的には、CodeFS内のmainやmain.npdmなどを取得する仕組みが説明されています。
なぜこれが重要なのか?
ゲーム機のシステムは、多数のプログラムによって構成されています。
それらの実行ファイルを取得できれば、研究者はPC上で内部構造を詳しく調査できるようになります。
例えば、
- システム内部の処理の解析
- セキュリティ機構の研究
- プログラム間の通信処理の調査
- 新しい脆弱性の調査
- Homebrew開発に必要な技術情報の収集
などが進む可能性があります。
ただし、今回のツールは内蔵ストレージ全体を完全コピーするものではありません。
正確には、アクセス可能なシステムプログラムのコードを抽出する機能です。
ここは「ファームウェア全体の完全吸い出し」と混同しないよう注意が必要です。
公開リポジトリ:
https://gitlab.com/kurumuz/ns2jb
🏎️ マリオカート ワールドなどのゲームデータ抽出報告も!
さらに注目されているのが、Switch 2専用ゲームのデータ抽出報告です。
2026年10月24〜25日には、複数のゲームタイトルに関する情報がインターネット上で話題になりました。
① マリオカート ワールド
ゲーム内部のRomFSデータが抽出されたとする報告が出ています。
キャラクターモデルなどのデータが取り出されたとする情報もありますが、完全なゲームイメージの吸い出しが独立して確認されたわけではありません。
② DELTARUNE
ゲーム内部のファイルを抽出したという報告があります。
ただし、Switch 2版固有のデータなのか、既存バージョンと共通するファイルなのかなど、慎重に確認する必要があります。
③ The Duskbloods
ベータ版とされるファイル情報が出回っています。
しかし、そのデータの出所や正確性は確認されていません。
⚠️ 注意点
これらは主にSNSや関連コミュニティでの報告です。
現時点では、すべてのタイトルについて完全なROMデータが取得されたと断定できません。
また、ゲーム内の3Dモデルや画像を抽出できたとしても、ゲーム全体を別の本体で実行できるとは限りません。
📊 Switch 2の吸い出し・CFW開発状況まとめ
2026年10月26日時点での状況を整理しました。
| 技術 | 現在の進捗 |
|---|---|
| ソフトウェア脆弱性の実証 | ✅ 公開済み |
| システムモジュールへのアクセス | ✅ 実証済み |
| システムプログラムの抽出 | ✅ ツール公開 |
| RomFSデータの抽出 | 🔍 報告あり |
| Homebrewの動作 | 🔍 実演報告あり |
| Switch 2専用カードの完全ダンプ | ❌ 未確認 |
| 暗号鍵の取得・解析 | ❌ 決定的な進展未確認 |
| カーネル権限取得 | ❌ 未達成 |
| 一般ユーザー向けCFW | ❌ 未公開 |
| ゲームバックアップの起動 | ❌ 未達成 |
| PCエミュレーターでの実用的なゲーム起動 | ❌ 未確認 |
| Mig DumperによるSwitch 2専用カード対応 | ❌ 未確認 |
※「✅」は公開されたツールや実証内容が確認できるもの、「🔍」は報告は存在するものの検証に制限があるものです。
🔑 なぜまだ完全なゲーム吸い出しができないの?
ゲームの一部データにアクセスできるようになっても、完全なゲームバックアップには複数の課題があります。
① 暗号化の仕組み
ゲーム機では、不正なコピーや改変を防止するために暗号化などのセキュリティ技術が利用されています。
仮に暗号化されたデータをコピーできても、それを正しく解釈できるとは限りません。
② カーネルへのアクセス
現在のns2jbでは、システムの一部にアクセスする技術が実証されています。
しかし、カーネル全体を自由に操作する権限は取得されていません。
そのため、実行できる処理には制限があります。
③ ゲームカード固有の仕組み
Switch 2専用ゲームカードの完全な吸い出しには、カードとの通信やデータ形式などについて、さらに技術的な解明が必要です。
初代Switch用のツールが、そのままSwitch 2専用カードに対応するわけではありません。
🛠️ Mig DumperはSwitch 2で使える?
初代Switchでは、ゲームカードのバックアップに関連する製品として「Mig Dumper」が知られています。
しかし、ここで区別したいのは次の2つです。
① 初代Switchのゲームカードを吸い出すこと
② Switch 2専用ゲームカードを吸い出すこと
この2つは同じではありません。
現時点では、Mig DumperによってSwitch 2専用ゲームカードを完全に吸い出せるという信頼性の高い確認情報はありません。
したがって、Switch 2専用ソフトのバックアップを目的として購入する場合は、対応状況の確認が必要です。
💻 PCでSwitch 2のゲームを動かせる日は近い?
ゲームデータやシステム内部の解析が進むと、PCエミュレーターの研究にも役立つ可能性があります。
ただし、ゲームをPC上で動作させるためには、単にROMやファームウェアのデータを取得するだけでは不十分です。
例えば、
- Switch 2のCPU・GPUに関連する処理の再現
- メモリ管理の再現
- システムサービスの再現
- ゲームが要求するAPIの実装
- 描画や音声処理の再現
など、多くの技術的課題があります。
そのため、今回のファームウェア抽出ツールの公開が、すぐにPCエミュレーターの完成につながるわけではありません。
それでも、システム解析に必要な情報が増えることは、研究を進めるうえで大きな意味があります。
🔮 今後のSwitch 2解析はどうなる?
今後、特に注目したいのは次の5項目です。
① RomFS抽出技術の進化
より多くのゲームタイトルで内部データを調査できるようになるのか。
② 完全なゲームダンプ技術の登場
ゲームカード全体を一貫した形式でバックアップできる技術が公開されるのか。
③ 暗号鍵・セキュリティ機構の研究
暗号化やアクセス制御について、どの程度まで解析が進むのか。
④ カーネルExploitの発見
現在の限定的なアクセスから、さらに高い権限を取得する技術が発見されるのか。
⑤ CFWの開発
初代SwitchのAtmosphèreのように、継続的に利用できるCFWが登場するのか。
もちろん、これらが必ず実現するとは限りません。
任天堂によるシステム更新や対策が進む可能性もあります。
⚠️ 改造・解析に関する注意事項
ゲーム機の改造や非公式プログラムの実行には、さまざまなリスクがあります。
- 本体が正常に起動しなくなる可能性
- セーブデータの消失
- オンラインサービスの利用制限
- 非公式ツールに含まれる不正プログラム
- 利用規約や著作権法などに関わる問題
特に、ゲームデータの無断配布や、権利者の許諾を得ない複製・利用には注意が必要です。
自分が所有するゲームであっても、すべての複製や技術的保護手段の回避が無条件に認められるわけではありません。
本記事は、公開されている研究情報や技術開発の進捗を紹介するものであり、違法なコピーや配布を推奨するものではありません。
📝 まとめ:Switch 2の解析は新しい段階へ!
2026年10月、Nintendo Switch 2の解析は大きく進展しました。
特に注目したいのは、ns2jbの公開と、それを利用したシステムプログラムの抽出機能の登場です。
これまでは内部へのアクセス自体が大きな壁となっていましたが、現在は実際にシステム内部のコードを調べるための技術が公開され始めています。
一方、Switch 2専用ゲームカードの完全な吸い出し、バックアップ起動、一般ユーザー向けCFWの公開といった段階には、まだ到達していません。
「Switch 2の解析は進んだ。しかし、自由にゲームを吸い出して起動できる時代になったわけではない」
これが2026年10月26日時点での状況です。
今後も、Switch 2の吸い出し技術やCFW開発の進捗を追いかけていきます!
🔗 参考情報・関連リンク
ns2jb オリジナルプロジェクト
https://gitlab.com/pepsipu/ns2jb
ns2jb 改良版・ファームウェア抽出機能
https://gitlab.com/kurumuz/ns2jb
kurumuz版 技術説明(README)
https://gitlab.com/kurumuz/ns2jb/-/blob/main/README.md
Switch 2ファームウェア抽出に関する技術ニュース
https://www.tgames.fr/en/news/12433-switch-2-un-fork-de-ns2jb-dumpe-le-code-du-systeme
国内の関連ニュース
https://gamegaz.com/2026102546376/
※本記事は2026年10月26日時点の公開資料に基づいて作成しています。開発状況は随時変化する可能性があります。

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